日用美品

竹俣 勇壱

自転車のサドル

いろんなサドルを何度か試してみても、やっぱりこれに戻ってしまう。
昔は「世界一美しいサドル」と言われていたらしいが、今ではそんな話は誰も憶えてない。
よくある革サドルではないので使えば使うほど馴染むってこともない。
ラフに乗るとお尻が痛くて我慢できないし複数打ち込まれた鋲のせいで、なんだか卑猥な形にも見える。でも正しい姿勢になれば嘘のように快適。
ボロボロになってきたので買い替えようと思ってもずっと前に廃盤。人気がないから廃盤になったんだろうけど僕にとっては「世界一美しいサドル」だ。

自転車のサドル

いろんなサドルを何度か試してみても、やっぱりこれに戻ってしまう。昔は「世界一美しいサドル」と言われていたらしいが、今ではそんな話は誰も憶えてない。よくある革サドルではないので使えば使うほど馴染むってこともない。ラフに乗るとお尻が痛くて我慢できないし複数打ち込まれた鋲のせいで、なんだか卑猥な形にも見える。でも正しい姿勢になれば嘘のように快適。ボロボロになってきたので買い替えようと思ってもずっと前に廃盤。人気がないから廃盤になったんだろうけど僕にとっては「世界一美しいサドル」だ。

フランスのインク瓶

いつの時代の物なのかもわからないまま、ずいぶん前から僕のところにある。 ある日、茶箱用の茶入れにしようとお茶を入れてみたら、抹茶の深い緑と真鍮の金色が実に相性が良く頻繁に使うようになった。お茶を入れる時も出す時も丁寧に扱わないと瓶の中で粉が舞い中が汚れてしまい、決して使いやすい道具ではないが何度も使いたくなる美しさがある。 もちろん、茶箱用には使えそうにもない。

茶筅

お茶道具を作り始めるようになってから、お抹茶をよく飲むようになった。 茶道は敷居が高いと思われがちだが、お抹茶は粉を入れてお湯を注いで混ぜるだけ。 その時、どうしても必要な道具が茶筅だ。最初は何となく使っていたが、ただ混ぜる為の道具にしては恐ろしく繊細で計算されている。 さらに茶筅は消耗品で強度がない道具が故に茶筅通しという所作があるほど。 通常は3寸7分がの長さが多いらしいが僕のベストバランスは柄の部分を1cmほどカットした3寸4分だ。