日用美品

三谷龍二 - 10cm

木の匙

一杯分のコーヒー豆を計るスプーン。ジャムと蜂蜜を塗るためのスプーン。あるいはカレースプーンやパスタ・フォークなど、毎日なにげなく使っているのが、スプーンです。ハレの道具はスポットライトを浴びることがあるけれど、日用品は目立たない、脇役のような存在。でも、健気にきっちり仕事をする職人的な姿は、見ていて気持ちよく、部屋の空気をポジティブにしてくれているように思う。

珈琲の道具

我が家の朝食は、パンとコーヒーが中心です。ドリッパーは濱岡健太郎さんの磁器もの。手仕事なのに内部のリブの形から、仕上がりまで、まるで工業製品のように完成度が高い。サーバーは陶磁器も雰囲気があって使ってみましが、コーヒーが落ちる様子や、その量を確認したいので、ガラスを使っています。このサーバーはスガワラガラスにお願いして作ってもらったもので、ドリーパーとの相性もいい。余分のコーヒーが冷めないように、木の蓋がついています。

籠は古くから使われてきた日用道具です。そして、機能性と美しさは現代においても古びることがなく、日用品のなかでも最良品だと思います。布のように潰れないため、割れものなども気軽に入れて運べます。風が通るから、食品も安心。中身が透けて見えるので、取り出しやすく、見た目にも美しい。展示の籠はシェーカー・デザインのもので、素材は竹ではなく、カエデの木を薄く裂いたものです。


三谷龍二 木工デザイナー

1952年 福井市生まれ 1981年 松本市にPERSONA STUDIOを開設
普段使いの食器として木の器を作り始め、家具中心だった木工の世界を変える。個展多数。その他絵画、立体作品、装丁の仕事がある。
2011年 松本市内に自身のギャラリー「10cm」を開設。作品作りと並行して、クラフトフェア、六九クラフトストリートなど、
工芸と暮らしを結ぶ活動を続ける。著書「木の匙」「僕の生活散歩」(新潮社)「遠くの町と手と仕事」(アノニマ•スタジオ)
「器の履歴書」(アトリエ・ヴィ)「日々の道具帖」(講談社)など。


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