洗練と素朴

菅野康晴 - 工芸青花

サン・ピエトロ・アル・モンテ聖堂 チヴァーテ/イタリア Basilica di San Pietro al Monte, Civate

ロマネスク。素朴のなかに洗練をみること。西洋中世の美術・建築様式であるロマネスク(10-12世紀)は、たしかに地方的で、
下手(げて)の美かもしれません。「手」の洗練はないかわりに、そこには多彩な想像力という、洗練された「眼」があります。

サン・ピエトロ・アル・モンテ聖堂 チヴァーテ/イタリア
Basilica di San Pietro al Monte, Civate

ロマネスク。素朴のなかに洗練をみること。西洋中世の美術・建築様式であるロマネスク(10-12世紀)は、たしかに地方的で、
下手(げて)の美かもしれません。「手」の洗練はないかわりに、そこには多彩な想像力という、洗練された「眼」があります。

サン・フランチェスコ聖堂 アッシジ/イタリア Basilica Papale di San Francesco di Assisi

ゴシック。洗練のなかに素朴をみること。おなじく西洋中世の美術・建築様式であるゴシック(13−14世紀)。都市的、国際的で、上手(じょうて)の美。「手」は洗練をきわめますが、そこにあらわれる、「手」であるがゆえのゆらぎにひかれます。

サン・フランチェスコ聖堂 アッシジ/イタリア
Basilica Papale di San Francesco di Assisi

ゴシック。洗練のなかに素朴をみること。おなじく西洋中世の美術・建築様式であるゴシック(13−14世紀)。都市的、国際的で、上手(じょうて)の美。「手」は洗練をきわめますが、そこにあらわれる、「手」であるがゆえのゆらぎにひかれます。


菅野康晴 - 『工芸青花』編集長

1968年栃木県生れ。早稲田大学第一文学部卒業後、1993年新潮社入社。
『芸術新潮』及び「とんぼの本」シリーズの編集部に在籍後、2014年「青花の会」を始める。
担当した本に、川瀬敏郎『一日一花』、坂田和實『ひとりよがりのものさし』、中村好文『意中の建築』、
金沢百枝・小澤実『イタリア古寺巡礼』、赤木明登・智子『うちの食器棚』、木村宗慎『一日一菓』、
三谷龍二+新潮社編『「生活工芸」の時代』、李鳳來『李朝を巡る心』など。